工藤岳人 / 読売新聞特派員
モスコフ-ロシアは木曜日、第二次世界大戦終結75周年を記念して、サハリンと北方領土で軍事パレードなどの記念行事を開催した。
イベントでは、ソ連軍による極東の「解放」が強調された。
昨年までロシア政府は9月2日を記念日としていたが、今年はプーチン大統領が4月にソ連時代の9月3日を日本の勝利を記念して祝日とする法律に署名したことを受け、日付が変更された。
記念行事は、ロシアの民間人が住む北方領土の越呂布、国後、色丹で行われた。
サハリン自治政府によると、北方領土を事実上管轄するサハリンの首都ユジノサハリンスクでは、約750人が軍事パレードに参加した。
軍の高官が演説し、ソ連の対日参戦を正当化した。
一方、ロシア国防省は20日、対日戦争へのソ連の関与に関する特設サイトを立ち上げた。
インターファクス通信によると、安保理副議長で元首相のドミトリー・メドベージェフ氏は2日、北方領土を含む千島列島でのロシアの行動に日本が反応するのは「無意味だ」と述べ、ロシアが領土問題で譲歩しないことを示唆した。